2015年4月25日にオープンしたばかりの、岩手県盛岡市にある銭湯「岩手山」が、約1ヶ月後の5月19日に営業停止しました。
原因は「レジオネラ菌」の集団感染によるもので、話題になっています。
なぜこのような騒動が起こってしまったのか、リサーチしました。
相次いだ感染報告で発覚
5月14日~29日の間、市内で医療機関から「レジオネラ菌」による感染が12件という異例の発生届があり、盛岡市保健所が調査。
すると、感染した患者全員が4月下旬から5月下旬に銭湯「岩手山」を利用していたことが分かりました。
患者は50~80代の男女で、肺炎を発症した70代男性が6月2日に亡くなるまでに至りました。
レジオネラ菌の感染経路や症状
この菌は河川や土壌、貯水池などに生息する細菌です。浴槽など、湯が停滞する39度前後の環境で増殖しやすいようです。
しかし、菌自体を飲んで感染するというわけではなく、シャワーや、湯気で空気中に浮遊している菌を呼吸することで肺に入り、感染するとのこと。
症状は2日~10日の潜伏期間を経て高熱・咳・頭痛・筋肉痛などの症状が起こり、進行すると呼吸困難になり胸の痛みや下痢、意識障害を併発するそうです。
また、これにより「在郷軍人病」(レジオネラ症という重篤状態)に感染すると、亡くなる確率はなんと30%にも至るという恐ろしい菌・・・。
抵抗力の低い老人や子供、喫煙者は深刻な事態になりやすいらしいですよ。
保健所の立ち入り検査で発覚した衝撃的結果
5月15日~18日の立ち入り検査を行い、男性用の浴槽からレジオネラ菌がなんと基準の600倍を検出したそうです・・・。
オープンしたばかりにもかかわらず、配管などの衛生管理がずさんであったため大繁殖したようです。
りんご温泉草津グループが運営?
運営は「りんご温泉草津グループ」という会社が行っているようですが、情報が全然出てきません。
この運営会社は2013年頃、青森県八戸市に「りんごの湯 日計店」と「りんごの湯 吹上店」をオープンしています。
実際に利用した方によると、いずれも設備はかなり適当な作りになっているようです。
これは殺人と言われてもおかしくないですね。
私も温泉やサウナが好きなので、かなり腹が立ちます。
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