東京都を中心に店舗展開されている猫カフェ「MOCHA」。
猫好きにはたまらないカフェですが、立川市にある店舗で猫パルボウイルスがまん延していたことが明らかとなりました。
一体何があったのか、リサーチしました。
騒動へ発展した発端はスタッフによる告発
2018年7月末ごろ、店のスタッフによるものとみられるLINEでの会話がTwitter上に投稿されました。
その内容は、“猫パルボウイルスがまん延していて、4日間で4匹死んだ”、“他の猫も感染している疑いがあるのに、社長が営業を中止してくれず、このままだと全滅してしまう。”、“社長は猫0匹になっても営業しろって言ってる。みんな泣きながら働いてた。”などなど、あまりにも酷い店の内情が打ち明けられたものです。
この告発により、ネット上で同店舗に対し批判が続出。
ニュースになるまでの騒動へ発展しました。
「猫パルボウイルス」は非常に感染力が強いウイルスの一種で、ワクチンを打っていない子猫が感染した場合、ほぼ100%の確率で死に至るとされています。
症状としては嘔吐や下痢、脱水などの症状がみられ、最終的には「猫汎白血球減少症」という症状を引き起こすという。
さらに、人間を介しても感染するため、感染している子猫を触った手で別の子猫に触っても感染する可能性も。
常在期間が長く、通常のアルコール消毒では効果がないため発生したら着ていた服を全て捨て、家具なども特殊な消毒液で洗うなど厳重な対応が必要だそうです。
ノロウイルスとかよりも圧倒的にヤバいですね・・・。
猫が次々と亡くなるも、公表せず隠蔽の可能性
株式会社ケイアイコーポレーションの発表によると、猫パルボ感染が確認されたのは7月26日深夜。
その後、27日・28日と他の猫への感染が確認され、8月1日には合計5匹の猫が亡くなったようです。
この自体を受け、社内で対策チームが編成され、店舗の徹底洗浄などの対策が講じられていたものの店舗営業は継続。
感染が確認されていた後も猫パルボウイルスについて何も公表していませんでした。
つまり、この期間に訪れた人は自宅や他店の猫にウイルスを感染させてしまっている可能性があるということ・・・。
8月1日、状況が悪化し手に負えなくなったのか、ようやく関東全店の臨時休業を決定。
8月2日に猫カフェMOCHAのホームページで「お詫びと関東全店舗臨時休業のお知らせ」というタイトルの謝罪文が公表されました。
その内容は“当社の判断ミスであったと深く反省しています”というもので、感染を隠蔽した事実は一切触れられていません。
元スタッフによる証言で明かされる裏事情
あるメディアによる取材がケイアイコーポレーションに問合せを行ったそうですが、“担当者がおらず、電話では答えられない”との回答だったという。
そこで、先日まで勤務しており、現スタッフともやり取りをしているという人物が状況について以下のような証言をしています。
- ケージ数が不足し、1つのケージに2匹入れたり、大き目のトイレで7匹ほど寝ていたりしていた
- 病気が発覚するも、社長から“勝手に病院に連れて行くな”と圧力をかけられていた
- 実際には5匹亡くなっていたにも関わらず、一部メディアの取材に“猫は死んでいない”と答えていた
- 残業代や役職手当が存在しておらず、スタッフの労働にも問題があった
ざっと並べただけでも、極めて劣悪な環境だったことが伺えます。
経営者にとって猫は商売道具としての「物」でしかなかったと考えられますね。
ネット上では以下のような意見が挙がっています。
健康管理もきちんとできない店のようだし、もう閉店したほうがいいと思う。
社長にとっては猫もスタッフも自分の駒のひとつにすぎないというような考えが見える典型的なブラック企業だと思います。
営業停止にしないところが怖い。まだ感染症を軽んじている感じがする。営業再開したところで誰も行かないでしょ。
仔猫がバタバタ死ぬほど蔓延した店で、営業再開するつもりだとしたらまた感染源になるのでは?
どうして免疫のない子猫がお店に出てるの?まずここがおかしい。そもそもお店に出るような子は不特定多数の人に接するのだから、ワクチンうたなきゃでしょ。
今回の騒動でMOCHA全体のイメージダウンにつながっていそうです。
経営者の交代や、飼育環境の公開など根本的な解決に努めないと存続も危ういのではないかと考えられます。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
コメント