餃子をはじめとした中華料理で有名な王将フードサービスのチェーン、餃子の王将。
全国展開され人気のチェーン店ですが、実は裏の組織とつながりがあった事が発覚しました。
過去の事件と合わせてリサーチしました。
王将の不適切取引
王将フードサービスの第三者委員会による調査で発覚した不適切取引。
王将は平成5年から平成18年にかけて、特定の人物A氏が関与する企業グループとの間で不明瞭な「不動産売買」や「資金貸し付け」を繰り返し、約260億円を社外に流出させました。
そのうち約170億円は回収出来ないという結果で、大東前社長は平成25年11月に取引を清算したという社内報告書を作成していました。
しかし、実際には現在も同企業グループと契約を継続している事実が発覚。
取引に至るきっかけとなったのは、平成元年2月に大阪市中央区にある店舗「王将戎橋店」の調理場で火災が起き、同建物の上階に上階に住んでいた建物の所有者が亡くなった。
その後、土地と建物の買収交渉をもちかけ、遺族側にA氏が担当。
王将は資金として1億円を支払っていました。
それからA氏が関与する企業グループとビルや土地の購入などの不適切な取引が続いたということだそうです。
大東隆行前社長の射殺事件
2013年12月19日早朝、京都府京都市山科区にある本社前で、前社長・大東隆行氏が何者かに胸や腹に拳銃弾4発を撃ち込まれ殺害されたという事件がありました。
犯人を割り出すため、京都府警が約2万人の捜査員を投入して捜査しましたが、犯人の正体どころか大東前社長が殺害された理由さえ分からず、「迷宮入り」の状態となっています。
唯一手がかりになるかもしれないのが、現場に残っていた煙草の吸い殻に付着していた唾液のDNA型が、北九州の組織の男と一致。
この男は、九州地方に拠点を置く組織「工藤会」に所属しており、傘下の組長であることが分かりました。
組織との何かしらのトラブルで殺害された線が有力ではないかと考えられますね。
渡辺直人社長は会見で関与否定
第三者委員会は組織などと関係を持っているという見解で、今回の調査報告を行いました。
2016年3月29日午後、調査報告に対し王将フードサービスの渡辺直人社長は記者会見を開き、以下のように否定。
(この人物に)お会いしたことはない。
また、この人物が反社会的勢力に属しているという認識は持っていない。
契約解消については取締役会で真摯に検討する。
これだけ巨額の取引する相手で”お会いしたことない”って、それも問題な気もしますがね・・・。
株価にかなりのダメージ
金額も非常に大きく、会社としての信頼度低下にも影響するレベルとなっています。
そのためか、横ばいで推移していた株価も4200円から一気に3500円まで急落。
1日で約16%ほど株価が下がった状況となっています。
今後の対応や消費者の反応次第でまだまだ落ちる可能性もありますね。
新人研修が「ブラック企業」
就職活動をする学生が「絶対に入りたくない企業」として、王将フードサービスは上位に挙がります。
その理由にあるのが、お客さんがたいへん多く、捌くのが大変という労働面での過酷さ。
また、過去にテレビで新入社員研修の様子が放送され、「ブラック企業」という印象が根付いたことにあります。
3~4日の泊まり込みで行われる研修はたくさんの制約によって行われます。
- 禁酒・禁煙
- 携帯電話を会社に預ける
- テレビや新聞など禁止
- 外部との接触を一切絶たれる
そして、朝6時に起床してランニングから始まるスパルタ式で、夜11時の消灯まで徹底的にしごかれるという内容。
研修の厳しさに耐えかねて、泣き出してしまう者もいるそうです。
組織とのつながり、ブラック企業、本当に真っ黒な企業のようです。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
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