大阪・関西万博に導入され、来場者の輸送を担ってきたEVバスで、ブレーキ不良やハンドルが操縦不能になるなどのトラブルが続出し、販売した「EVモーターズ・ジャパン」は民事再生の手続きへ至っているという。
一体何があったのかをリサーチした。
大阪市中央区森ノ宮にある「万博EVバスの墓場」
2025年大阪・関西万博の開催に導入されたEVバスのうち100台以上が、大阪市中央区森ノ宮にある大阪メトロ所有地に集積されている。
来場者の輸送で使われたものの、すぐに不具合やリコールが相次いだことで運行を断念せざるを得ない状況となった車両たちである。
大量に放置された様子が「EVバスの墓場」として揶揄されている。
2026年5月中旬より、トレーラーによる撤去作業が順次開始され、富山県の巨大リサイクル工場などへ移動して解体される見通しとのことだ。
EVMJが販売したバスにやばいトラブルが相次ぐ
EVバスの品質は極めて悪かったようで、導入からわずか2週間で運行打ち切りとなっていた。
トラブルの例として、
・ブレーキホースの破断や、駐車後に勝手に動き出す
・ブレーキが効かなくなる
・走行中にハンドルを切るとクラクションが鳴り続ける
・自動ドアが開かない
・雨漏り、部品の脱落など致命的な故障
・ドライブギアに切り替えができない
など、通常の車両品質であればよほど起こらないようなトラブルが相次いでいる。
実際に事故に繋がった事例も出てしまった。
運転手が必死にハンドルを操作するも、車体が制御不能に陥り中央分離帯に激突するという事故が発生した状況などもバスのドライブレコーダー映像が報じられている。
EVMJ関係者の証言によると、品質の悪さは認識していたようだ。
正直に申しあげると車の品質が悪すぎて、ちょっと手に負えない。
ラテラルロッドという(車輪とつながる)金属の棒だが、そこの付け根の溶接が外れてしまい、“もうこれダメだよね”ということも。
正直に言ってまひしてますので“また出たから解決しようね”といった感じになっている。
不具合が出るのが日常茶飯事。
車両の品質は最悪であることがうかがえる。
車両は中国メーカー「ウィズダム」等の製造で中国製であった
「EVモーターズ・ジャパン(EVMJ)」は日本のEVバスメーカーとして知られていたが、実際の車両製造は中国メーカー(福建省の「ウィズダム」など3社)に製造を委託し、輸入販売していた。
よって車両は日本製ではなく、中国製であるということだ。
EVMJから委託を受けていた中国を拠点にする新興メーカー「Wisdom Motor」(ウィズダム)は万博開催やEVMJ設立に合わせて設立された。
ただでさえ品質問題が挙がる中国製のうえ、歴史もない新興メーカーが製造しており、トラブルが相次ぐのは容易に考えられたであろう。
さらに、中国へ輸出または中国国内で販売・流通させる特定の指定製品に対して義務付けられている安全・品質認証制度「CCC認証(中国強制製品認証)」というものがあるが、取得していないことが分かった。
中国当局によると、“輸出用であれば製造しても良い”という許可が出ていたという。
現地の関係者の証言で“予算に合わせるため、安い部品をかき集めて何とかバスに仕立てている”という衝撃的な内容も出ている。
日本で走行する際に何か品質チェックは無かったのか。
ナンバーが付与されるということは国土交通省の認証が必要であるが、今回のEVバスに際しては開催日時への影響を踏まえ、かなり適当に通してしまっていたことが指摘されている。
本来なら整備士によるチェックを正しく行っていれば、おそらくナンバー付与もされず、事故は未然に防げたと考えられる。
EVMJは民事再生の手続き開始、事実上の倒産か
2026年5月14日、大阪メトロは26年3月期連結決算で67億円の特別損失を計上。
EVバス関連の導入に際して、国や地方行政の補助金として、43億5千万円もの補助金が入れられている。
今回の問題について、購入代金の返還、違約金請求と車両の引き取りを求めていた。
「EVモーターズ・ジャパン(EVMJ)」側は資金繰りの懸念を理由に、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申し立てを行った。
これにより問題の先行きが不透明となっており、もし裁判となり勝ったとしても、“お金がないから返せない”という可能性が高い。
大阪市民の税金の無駄遣いに終わってしまいそうだ。
ネット上では以下のような意見が挙がっている。
中国製EVの導入を決裁した人たちは、調達過程を第三者も含めて徹底調査したほうがいい。過剰な接待や便宜供与がなかったのか、誰がどのような根拠で安全性やコストを評価したのかを明らかにすべきだ。

補助金も国民・市民から預かった大切な公金です。これを「補助金ありき」で品質軽視の企業に流し、結果として多額の損失を出した責任は極めて重いと言わざるを得ません。

国内メーカーだと台数が確保出来ないから台数の確保出来るBYDに決まりかかったがどっかの誰かが国産じゃ無きゃ駄目だと言い出してEVMJに決まったんだが、実際にEVMJから納入されたのは中国のメーカーの物でしかも中国で販売が禁止された明らかな欠陥品。

本件は税金損失も大きいですが、こんな危険な乗り物が万博中ずっと走っていたということに戦慄します。悲痛な事故になってもおかしくなかった。万博運営は見て見ぬふりをしていたのでしょうか。

EV関連にはメーカーを謳っていながらただの販社というのがゴロゴロしている。あまりにも導入過程が雑なので大阪メトロ側の選定過程も調べた方が良いかと。
こんな得体の知れないEVバスの導入を決めた担当者はカネ絡みの裏もあるのではないだろうか。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。



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